AKESUKE SUNSET Lv.9

LOVEを多用すなDEATHがよ

【夢占い】性器を見る夢があらわす意味や心理10選

ほんの一昔前まで、意図せず視界に入ったよぞらの広さとシンとした空気に心奪われる瞬間が何度もあった。ひっそり空いた小部屋へ、つらりと光る星が身を収める。勝手に煮詰まって、勝手に不味くなっていく鍋に蓋が置かれる。

 

近頃、機能していない重い頭を持ち上げて見えた空が、当たり前のように綺麗だと、どうもムカつく。最悪な歳の取り方をしているのかもしれない。何だか私が間違っているように思わせてくるあの光、正しさの正しい使い方を見せられている気がして妙な気持ちになる。

 

何をしていても、こんなことしてる場合じゃないのに!としか思えないタームは昨年に置いて来た。はずなのだが、然るべき時を探して横流しも大分増えた。大丈夫なのか?全部。大丈夫じゃないだろどう考えても。自分のことを自分でも理解出来ないでいるのに、隙あらば希望的観測を他者に見つけ出そうとする浅ましさといったら、まいっちんぐマチコ先生なわけ。パンチラブームの焚き付け、社会的文化を作り出したえびはら武司先生はSO COOLよね。〇〇っぽいじゃなくて〇〇になろうとしていてひとはもがき苦しみまた今日も鉄塔の先を眺めて、る、と。るっ。いつかの題目に。

 

 

もしかしたら、なんかもしかしたら、ちょっと、今軌道に乗り始め最中なんじゃ無いの?そう思った瞬間に実は既に急降下が始まっていて、その浮遊感と気圧で頭と感覚がやられ、地面にぶち当たる衝撃で大破してから、やっと気付く。もしかしてもうダメなのでは、と思い、冷や汗をかきながら、油の散った机を拭う。擦って、擦って、擦ったら、綺麗だった範囲まで見事に台無しになっている。

 

 

神奈川に帰還していた。SNSを全て消滅させようかと思いとどまり今。のっそり、知らぬ間に、生活圏100km以内に存在していた。渋谷駅構内で瞬間圧縮。ギターを弾いていた。旧友とスタジオで。見覚えのあるダウンが目に入り、ブルブルブルブルブル。笑っていた。声を出して。何が、収集つかなくなっちゃうから一回タンマ、だ。発するな何も。まあでも、そら、生きているよな。知っていたともよ。でも、あの頃すぐに、どこか遠い国での不祥事になってくれたから、今になって5駅ほど隣の街に存在していることを知らしめられてしまうと、こうも突然全てが無理に、話と違うわね。植物園は消滅した都市の一部へと変貌していたはずでした。

 

 

一度、医者にかかって処方された薬を飲みいちばん、だれにいちばんやさしくするべきか冴えた頭で考えられなかったのは誰であったか。明日、明日必ずね。何度言葉にしても。何度試みても、明日になったら、また明日必ずね。どこに居ようが誰と居ようがまた死ぬほかなくなって、こうしてここへ帰って来たのだとしたら。

 

 

でも、死んでないのさ。余裕で。逃亡をはかっても尚。そんなものか。闘病期をエッセイに昇華して、noteで泡銭稼ぎしてやろう。何度もそう思い、果敢にフリック、でないと人生で費やした時間が割に合わず、第一章:「おれに知られて不利になることあるよね?」なんて出目を記載したところで、いつも馬鹿な真似を断念して来た。地球の重力になす術なしのおかしい量の涙が流れ続ける。ずっと助からないから、そろそろ呪いも諦めたい。昨年から、理由はわからないけれど、台風が去った夏の夜の日ばかりを思い出す。「もう我慢できない」大真面目な顔で一言。目にも留まらぬ速さで裸になって、瞬きを3回する頃には玄関から勢いのまま飛び出して、海パンとTシャツ一枚で外に出た。ついさっきまで息を止めながら、食うか食われるかの叱咤を繰り返し合っていた人間が、マンションの庭に溜まった雨溜まりで、素潜りを始める。何を言っているか分からないだろうけど、私も分かっていなかった。水中メガネは持って出た。まあじゃあ、真夜中だし、ライトがないと地中は見えないだろう。まあ、でも、じゃあ、でもない。頭の中は怖いくらいにすとんとしていて、台所の引き出しから懐中電灯を探し、見つけたそれを持って同じく外へ出る。泳いでらあ。夢か?懐中電灯を渡す。照らす。笑う。怒る。笑う。疲れる。座る。ため息を吐いて、ようやくここで涙が出た。あんたは、夢中になって、水深1メートルにも満たないクソ汚ねえ尼雨水の庭で、目を輝かせながら潜水をしているわけだけども。椅子が浸り切ったブランコを眺めながら、こいつが終わってることは確かであって、それ以上におしまいなのは私なのだと本気で思った。

 

時間は十分に経ってる。自分でどうにかならなきゃいけない。無かったことにはならない。おいおいと嗚咽する私をみて、心底困った様に「どうなりたいの?」とぽつねん。自分のあの頃を一番近くで看取っていた人間に問われ、改めて考え直す。生きていてもらっては困る。仮に死んでもらったとしても、訃報が私の耳に入ることはないし、きっと生き永らえるだろうし、どうにもならないんだなと思った瞬間、パッと電気が消えた。無かったことにはならないよ。無かったことには、絶対にならない。

 

 

 

 

あの、顔面からチンコが生える夢を見て、ネットの海に助けを求めた。ない。どこを探してもない。予測して、診断してくれよ。生える側の夢を見る人間もいると言うことを予測しろよYahoo知恵袋。Googleには役果たせない役目を全うして見せろ。

 

例えるなら右頬に、ボノロン。森の戦士ボノロンの話はしていない。顔面から筋骨隆々と言わんばかりのチンコが生えた夢の話をしている。先端から見覚えのある精液的な何かが垂れそうになるのを鏡越しに見、エッッッとデカボイスを上げた瞬間に、ボノロン。床に落ちたそれは気付けば無機物に成り代わっていた。脇目も振らず、自転車 ディルド 結城リナ 検索エンジンに打ち込み、FC2 ニコ動 VIPPER速報に重きを置いていた結果がこのザマだ。トムブラウンのみちおも登場人物の一人で、奇声を上げながら人の説明を総無視して山登りに挑戦しようとしていた。ダメ〜どころではない。結構な感じで、頭を抱えて、こんなもの夢占いでそれらしい答えが見つかる方が問題だろう。もしかして:欲求不満。それだけで済むなら大分助かる。

 

うそだわ。きっと助からない。

 

冬が寒くてふとした時のよぞらが際立って綺麗で本当に、本当に毎日、毎日ムカつくよ。

 

 

 

 

 

 

トークセッション5%OFF

👬+*56^*:),0」7,[♪→<→

                ☕️🍰🍴😋(店員の会話で飯を食う27)

 

 

「これ美味しそうじゃない?」

「そんなの食べたら太るよ」

 

「俺の誕生日覚えててくれたん?」

「うん、ウォヌ(多分KPOPアイドルと思われ)と誕生日同じだったから。その日あず(多分友人と思われ)とお祝いする予定あるの」

「あ、うぉ?そっか

 

「腹ペコだよ〜!シュシュシュ!」

 

洒落たカフェの店員、店内でこんな喋る?洒落るか、いけすかないか、必殺仕事人かのどれか一つに絞ってくれせめて。コンプかかってるのかなってくらい一定の声色と、想像以上の元気な声量で「ありがとう!」と言えない者は、この店で働けない決まりがある。そうに違いない。バイトの募集要項に「一汁一菜一感謝」などが散見されるに違いない。あと二時間後に休憩するらしいメンズが、これ、いいっしょ!と、なにやら高そうな靴を指差す。モーセ顔負けのセンター分け男。空腹を訴えると同時に、相手の右肩を狙ってジャブ三連発を放てる人間にのみ、働ける店。お前、死んでたぜ?とは言わないらしい。言えよ。おかしな空間だと思う。自分がそこに居座るということ装飾付きで、3倍おかしさが増してる。

 

テーブル拭いとくね

ありがとう!

 

1番卓にラテ運んだから

ありがとう!

 

税金払っとこうか?

ありがとう!

 

格安SIM申し込んどいたよ!

ありがとう!

 

寒空の下、新宿で3時間待ってもらえる?

携帯の電池残り20%だけど

ありがとう!

 

髪にオイルとか塗ればいいのに〜

ありがとう!塗っとるわボケ帰れ地中に!

 

感謝が、感謝の言葉じゃなく聞こえてくるので、謝った方がいいなこれはすいません。IQ7位のピタゴラスイッチを見てる感覚。聞き耳を立てつつ、笑いつつ、パソンコの電源ボタンに手置くだけでぼーっと前に目線を置いてたら、米津玄師みたいな髪型の人間にお水お注ぎしますか?と。声かけられた瞬間さっと別卓に行ってしまったから、え、何。怖い。水ちょうだい水。全然8割入ってるけど水ちょうだいよ。人に2秒で忌み嫌われること、ま、あるか〜と多少動揺しつうフォーク撫でり。皮膚科の待ち時間で我に返って気が付いたのだけど、真っ暗なPC画面見つめてるだけのキショ客だったのか私が。会話に夢中。君に夢中。人生狂わすタイプ。でも一つだけ言わせてくれ。振替休日って何のためにあるんだ。働かせるんじゃあねえ。倒産しろ。

 

「え、それサゲマンどころか、死にマンってことですか?(24 顔が可愛い社員)」

 

お前!ほんと!許さない!と思ってたけど舐め腐りワード過ぎて自分が言われた言葉じゃないみたいに笑っちゃったんだよな。負けでした。おもろくて可愛いのはもう負けです。勝てませんよ声のデカさくらいしか。中島みゆきだって、私に聞かれたところで報われないのだろうけど、タクシーを聞いて帰るのも、もうこれが、これで、これからもお世話になります。

 

そろそろ帰らなきゃだわ。

あ、ウン!もうこんな時間だね行こっか。

大丈夫?携帯、電車の中でもいじれる?

大丈夫だよ。インスタでタグ付けしてただけだし笑

本当に?ごめんね。電車の中でもタグ付けできるかな?

できるよっ!(ポスン)家帰ってからでもいいし、なんならやらなくてもいいし!(ふぁさ)

ん、そか。いいこだね(はにかみ)

えへへ(ブリッブリュウビチチチチチチチムリュリュゥ)

 

すいません最後の一文だけ追記してしまいました。地獄だったので。私だってこんなことしたくて生きてるわけじゃないです。

 

<instagramのストリーリーで、友達が畑始めたとかなんだとかで急にお手伝いファーム投稿し始める根がいい子そうなガールの会話、以下全文書き起こし>

この9年間、10年間、一度も可能性がなかったのかだけ問いたい。いいよ、いいんだよ。フルカワさんと結婚すればいいじゃん。それはもうね、もうほんと、いいよ。でもさ、あれ、はあ?ねえこれみて、この日のインスタ本当にかっこよかった。タキ先輩も多分これ見てる。かっこいいと思ってる。ねえもう送っちゃおうかな。かっこいいって送っちゃおうかな。てか送ればよかったわあの時にすぐに衝動で!あーあれだ。私もうトシくん好きになればいいと思うんだよね。トシくんさえも受け入れる。あーでもさ、待って、これだけは聞きたいんだけどだめかなあ?1%も可能性なかったですか?って。まあ、聞いても、ないよって笑って言われる自信あるもんな。酔わせる?あーそんなの効く?その手使えるの?ちょっと早急に飲みの場セッティングしてもらっていい?じゃあなんでブレスレットくれたのって。意味わかんないじゃん。ただの鎖かよ。そうだよ!!!見てよこの報告。あのさ、私これ見た瞬間、あー髪伸びてるなあって思った。はーあ。親戚?もう親戚なのかな私。つかなんでDMしてきたかな。もういいよ。あの頃、あの頃からずっとさあ。今、私本当にいい女だよって返事しようかな。だめだ、思ってないことは言えない。池に落ちるよこいつ。でも結局私が守るって行っちゃうじゃん!?もうあんたがくれた赤財布使ってませんよってそれだけは言いたいかも。無意味でもいいし。私の青春、ああ、私の青春だったんだよ。このままじゃ私の青春なんだったのってなるよジュリ〜!ねー結婚したかった。元彼より好きだって思ってたもんあいつ。え、1%もなかったかなあ?抹消してんだよ多分私も色々を。え、てかヤマグチと付き合ってた時さ、サマンサのキーホルダーもらって速攻メルカリ出した話したっけ?まじ良い思い出。もう別れてるって言ってるのに、自転車のカゴにサマンサのキーホルダー入れててあいつ。キモすぎた。いやーでもあいつ私のこと好きだったんだよなー。いや、錯乱してるわ私これ。今、この話、本当にどうでもいいよね情緒不安定だわ。ねえジュリ聞いてる?笑ってる場合じゃないよ。もういい。そんなのどうでもいい。私がサマンサ我慢出来る女になればよかった。でも、デイジーとドナルドのスマホケースもダサ過ぎて、未開封のままメルカリに出した。え?速攻で売れた。

 

 

 

 

家に閉じこもっても外に出てもだから何。散歩しか救いがないこの世に。その内歩くことにも飽きたら、サマンサのキーホルダー探してヤマグチさんに届けます。

BUMPのギルドはどの時間帯に聞いたっておしまい。その点、奥田民生の野ばらはぴゅう

 
 
 
 
 
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ひとつ!言っておきたいことがある!

 

 

いいや!本当は、一つ以上に言いたいことしかないのだが書き残しておきたいことがある!

 

しぬ!

 

 

もしくは、

 

しね!

 

たのむ!

 

頼むって〜〜〜!!!!!!!!!!

 

こちとら好きで物思いに更けたい特徴持ちなのだから、こうも、毎日、起きて、脳死して、寝る、起きて、脳死して、寝る、人と会って疲れる、寝る、楽しい錯覚、疲弊して寝る、を繰り返していたら、なあ〜〜〜〜!?!?

 

本当はもっと、もっとこう、特別な包み紙に、あらあらなにこれちょっとカワウィ〜んじゃないのこのお星様柄の包み紙〜包んじゃおうかしらそっと、そっと包んじゃおうかしら〜!!!!って感じで、日々を、日々、誰の得にもならない、自己欲求満たしまとめを、ラッピング、サランラップ。だ。冷蔵庫に寝かせるのが好きで、冷えた箱の中で過ごすうちに勝手に季節が変わっている、なんかそんなのをしてから、1日を終えたいのに。もうね。

 

 

浪費。

 

RO U HI。

 

ロウヒィア

 

ライナウ。

 

石毛さん元気で音楽やってるよ注目されなくなってからの方がよっぽど石毛だよ。ガリレオガリレイ?復活したよ。あの時、カーテンの裏で隠れてMD聞いて、夏の塩素の匂い嗅いでうつらうつらしてた私に、朗報!ロウヒィア!って感じ。だめだ。しね。

 

 

もう、あたまが、ずっとこんがらがってるんです。そうじゃないときは、脳が死んでるんです。

 

イルカを見に行ったんです。うっすーいサムギョプサルを食べに行ったんです。日本語がおかしいんです。ジジイたちのバカうまジャズを聞いたんです。友人が13万の椅子を買って立ち会ったんです。鰹節の匂いが目の前で香っていたんです。噂のドーナツに悪態をついてもそれは美味かったんです。別にそこまで楽しくないのに楽しいと言ったんです。三人前の酢豚が胃の中にいたんです。日本語が変で頭も悪いんです。可愛い人の好きな人について考えるんです。今年三度目の結婚式に行ったんです。音楽が出来ないんです。マサラタウンのサトシがチャンピオンになったんです。ちょっと考えればわかりませんか?らしいんです。わからないんです。

 

 

あのさあ、言っとくが、

本当に泣いたよ。

サトシがチャンピオンになったって聞いて。

生まれたての赤子には負けるが、それはまさにオギャアだったね私の中で。

マイクにかぶりつきながら、ポケモン、ゲットだぜァ!と歌っていた幼き自分が、胸を駆け巡る掻き回す。バタフリー、サトシからもらっただせぇバンダナ無くしとるやん。メスフリーに剥ぎ取られたんかな。人間臭かったから洗濯しといたわ、って言われて悲しくなってむしろ自分で捨てたんかな。もういいよ何にせよ本当にありがとな。OK!!だよ。OK!!松本梨香の名曲の如し。なんか、目、覚めそうだよ。ずっと覚めててまぶためくりあがっちゃってるけどさ。

 

お前は、何と戦っているんだ…?と、

上司に言ってもいいかや。

 

私が戦ってるのは、おおよそのことはどうでもいいし、あんたらどもはさよならですって強く強く強く思っているのに、どこかでうっすら人間には好いてもらえるように、自分が一番傷つかないように、ええ。この先もこれと戦っていくのかな。ダサ。市内で一番ダサくて顔も頭悪いんじゃないおのれ。ヒュウ。強烈〜

 

太った!!!!!!!

 

目視で避けられる大型ミサイルがどっかの国から飛んできて、綺麗に街が壊されていく夢は、何を暗示しているというのよ

 

何も暗示してない。

 

何もしてない。

 

昔から。

 

何も残せない。

 

以上。

 

本当は、本当は、をいい過ぎ。

 

本当を大事にしようとし過ぎ。

 

ない。

 

ないよ。そんなものは。

 

以上2.5

 

 

9月がんこ焼き手帳大賞2022

 
 
 
 
 
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8/21
泣いたって仕方ないのに仕方ないから泣いてるとこある。言葉が頼りないことを思い知り、祈りの中の希望的観測は根拠がないからこそ縋ってしまうもので、結局自分は何も成せないし、守ってあげることも代わってあげることも出来ない。考えることしかできない。無駄なのに。私の寿命差し出しますのでどうかこれ以上の悲しみをこの先で、させないであげてくださいと心から。

 

9/2
おとぼけビ〜バ〜のライブ行った。38曲やったのに1時間30で終演してた。オレンジジュース啜って飲み切ったら脱糞しようと思った矢先、めっちゃクールでしたよねつって他人に話しかけられる。テキサス出身のウォーリー音楽めっちゃ詳しい。今度のピクシーズ来日一緒に、あたりで急に元気出なくなってトイレにフェードアウトし気付いたら家着いて仕事してた。おとぼけの新曲の仮タイトルが「旦那の母親の介護、Bダッシュ」だったのでOKしちゃおすべて。

 

9/3
サムギョプサル。肉が薄かった。二度と名乗るなサムもギョプも。お花をもらった。オレンジの。日向くんもいた。眠る前にチュウしちゃおうかなとかいう次元じゃない。丸呑みして胃の中で育てたいあたし。でも帰り道、手にぶら下がるきらきらの花束を見て、これに相応しくない人間で申し訳なくなってる。まつ毛は自分であげるものだと思っていたのに。

 

9/5
会社、期が変わるだか何だかで"全社キックオフ"とかいう統一教会じみたことをやっていた。森羅万象すべての事柄において自信がお有りそうなお若い社長さまが"全社員で高みを目指す"というようなスピーチをYouTube配信で行う。その高みとやらが何なのかは知らんが八ヶ岳の山頂とかにあったりするだろ知らんが。なんか、グリーンバックの前に立ってた年収1000万の奴等がこぞって。何事だよ。あと、マネージャーに昇格したとかいう女性社員が「(所属チーム名)を一番愛してるのは私!ほんと、これだけは自信あるから!皆、愛してるよーッ!アッハ」と、高らかに宣言していらっしゃったので、その様子を片耳で聞いていた私は口から「おーおーおー」と空気が漏れ、隣の隣に座ってた社員の耳に届き「それダメでしょ」と手叩いてた。笑ってる時点でお前もダメだし、おーおーおー以外の反応で正解あるなら今すぐ教えて二個下の上司。

 

9/9
大残業大遅刻したにも関わらずお花をもらった。オレンジと黄色の。帰宅してすぐに花瓶にさすことができない薄情なカスなのに、お花かわいい〜とか口走ったり嬉しんじゃったりする。他者から見るオレンジ色に、ぽれの要素ないだろうに。

 

9/10
かつて教育学部に所属していた人間とのみ縁を結ぶキューピッドにでも呪われてんかな。ミスタードーナツ、レモンドロップ、ありがとう。地図開かんでヘラヘラしてるの許してくれて、ありがとう。久しぶりに行ったERAはもっと凄まじい気持ちになるかと思っていたけれど総括してどってことなかった。頑張りましょう。

 

9/11
パンフェスに行くのやめた。

 

9/13
終電で帰ってゲロ吐いてる人間を電車の中で一人、駅のホームで三人見た。まだ火曜日。玉置浩二聞いてなかったら危なかった。スペシャル聞いてなかったら、ほんと、危なかった。JAPAN CAFEを取り戻す27歳にというストーリーを展開したところ、地獄人間がまだ海に潜っていて、地上に出てくるなよ一生と悪態をつき、夜は普通に夢でもうなされた。勘弁してチョーヨ〜

 

9/17
ここ最近は終電で帰宅しており時間が無いため、という嘘みたいな本当を言い訳にするわけでもなくご祝儀の袋はコンビニのよれよれの印刷紙にしてしまいました。顔面の可愛い女しか入部できないルールでもある?ほんで、私からそのルール適用外になったけど大丈夫?というサークル時代の友人らが集う中、一際華麗だった花嫁が。横にいる新郎をみんなどんな目で見ているのだろう。その後も色々と思い出した。私はこの人間の、こういう所が本当に大嫌いで、ゴミ溜めの駅下のトイレ、何度も深い呼吸を繰り返し心を宥めていたあの時間まで思い出した。布団の中、汗も拭えないまま時間の経過を見送った夜の寝苦しさ。そのものなんだよなお前は。皿の上に置かれた小さなカードの中身。あの頃、色んなことをして遊んだね、と、青色の文字が空白を埋めていて、私以外の人間がチャットモンチー流れるオープニングで泣いてた。一滴も出ない。さようなら。


9/22
けつなあなから星産む食パンマンもらったり、ゴキブリ鷲掴みできる新宿で遊ぶなどした。

 

9/23
二時間並んで頼んだオムライス五分で食って店出た。今年に入ってから銀座を練り歩く回数が増えた気がする。でも記憶はない。

 

9/26
マジで何で?となりながらDでカヌー漕いだ。幸せになって欲しいと思う人には特徴があって、屈託なく笑っているとこ見ると、鼻の奥がツーンとして何だか泣きそうになる。何年か前のあの騒動はまぼろし?と首元を揺すりたくはなるが、元気な様子でよかった。帰りの電車目の前で少女たちのキャット百合ファイト始まっててそれもよかった。

 

9/29
サッカーの試合がどうたらで対戦相手が〜というニュースがTVから流れた時、うおーっ!なるほどね!?キタキタキタ熱〜!!などと瞬時に盛り上がれるような人間であれば、電車の連結部分で涙をこぼす人生と無縁だっただろうか。

 

9/30
部下に「服を脱がされてる時がいちばんの幸せ」と言ってる女いた。ずらしハメでタグ検索してくれ。Tバックじゃなくて普通のパンツじゃなきゃ意味ない。

 

以上となります。

 

お忙しいところ大変恐れ入りますが

引き続きよろしくお願いしますでございますわよdeath

目が慣れてきて地平線が見えてそれから

 
 
 
 
 
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 ここ最近の話でいうと、大概の記憶がない。ごっそり抜け落ちてしまっているというよりかは、常に曖昧でぼやけているのが現実であるからして、どこからがアルコールでじゃぶじゃぶになっている時の感覚で、どこまでが醒めた夢の続きなのか、わからなくなってしまっている。古のオタクでいう\もうダメぽ/や、木下樹里でいう「羽根になって堕ちるだけさ」のように忌々しい近況報告は他にもあった。先日、身をもって知ったこと。人が予告なく死を悟るタイミングは「よし、死のう」などの意気込みや、確固たる意志で訪れるものではなく「体が、透けちゃう」と感じた時であると。ぶるる。巻き戻すビデオテープの隙間からこちらを覗く顔。汗とはまるで別物の冷や汗が、額に降りてくる。自分はただ死なないだけなのだと、そう思う。

 

「26日(金)の夜、集合、よろしく」

 

 震えないはずの携帯とタイミングよく目が合った。あの日、ただ散歩をしていただけなのに、気が付けば足がボロボロになっていて、気が付けば生き物でいることが許せなくなっていて、気が付けば身体が透けていたあの日。たすかて、この世で一番みっともない誤字、そのSOSを見て連絡をしてきた後輩一人からの通知。一瞬たりとも視界に入れたくないSNSから来ていたメッセージに気付いたのは5日前。その気持ちの通り「開きたくないから、LINEで」と、自分で連絡すればいいものをせめて、という言い振りで返答をした。冒頭の集合時間が、緑マークの連絡ツールに届いたところに遡る。

 

「金ないから電車乗れない^_^」
「なめるな。家まで行く」
「You Are Cool.」
さわやか3組でいい?」
「モチのロン。金ない遊びできる?」
「海に行きます。以上です。」

 ものの数分で終了する会話。自分から連絡することも、予定を立てることも、食えない生魚と同じくらい苦手で、昔からひたすらに受け身であることに自覚はあったがここ数年でようやく、受け身や内向的などといった可愛い言葉ではなく、ただただ予定が立てられないADHD気質の鬱持ちということが発覚しただけの話であった。年齢を重ねること、頭が悪いのに変な知恵がつくこと。なんて残酷なのだろう!と!また、ストロング缶に手を伸ばしながらYouTubeを開きゲボ。犬 戦争 家族 帰還。泣く。オージョーンアイムバック。ハウハブユービーン。泣く。そうして浄化する。ああ、愛とは素晴らしい。言葉に変え難く、どうしてこれほどに尊いのか。涙が止まらなくて、なにも考えられなくて、目の前も見えなくって苦しいや、むせ返り、よかったよかったよ。あああああよかった。で、明け方気絶すれば事なきを得ている。無職三十路手前実家住まい。地獄の三原則?これが1月から8月の今日まで続いている。神様ってやつの顔が見てみたい。酷い奴だ。猶予を与えている場合じゃないだろう。早く殺してくれたらいいのに、は、嘘です。無礼をごめんなさい。今のはどうか聞かなかったことにしてください。でもどうか、早く早く、楽にして欲しい。

 人に依存することで生き永らえているカスこと自分は、前日もへべれけに酔っ払いながら友人と酒を飲みカラオケで日々の流れを忘れ、勿論銭なし。何度目かの恩に切るを、あまり言いすぎても何だこいつきめえな本当に申し訳ないと思っているならノコノコ店に来るんじゃねえよと相手が思うことは違いないため「本当にすまねえ」の、"え"の後に小さい"っ"が入るか入らないか絶妙なラインで感謝と謝罪の真ん中の気持ちを述べる。気付けば夜が走り去って、一定の条件を満たしている者のみを受け入れてくれる朝が自分以外の世界を包み込んでいた。何の話をすればいいのだっけ。何十時間後、迎えにくると言い放った彼女らに、何を開け渡せば俺は俺に許してもらえるのだっけ。そんなことを考えて、考えていないフリをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オイース。来たか」
「うわ〜久しぶり!本物じゃん…」

 

 ガソリンスタンドに停留していた車の窓から、待っていましたと言わんばかりに、垂れ下がった腕が持ち上がりこちらに合図を送っていた。来いと言われたのだからそりゃ来るに決まってる。と、返したくもなるのだが、今の自分に確証がないことを相手がわかっていることをわかっているので「やあやあ」とか、口癖の「悪りいね」を発したりして乗車した。本物じゃんに関してはそうだよとしか。ことの発端など聞かずしても、自分のことを心配に思い、今日この時間を作ってくれた二人のことだろう。せめて行き先くらいは問うべきかと、口を開く瞬間に「葉山の方の、なんかそっちの方に行きます多分」と、適当な運転手が言った。元気にしてた?まあ今日は全部話しに来たからゆっくり、という割に早口で捲し立てるものだから、このスピード感を何故か自分も久しいものだと感じてヘラヘラ笑み。一度、ドンキホーテに立ち寄るらしい。飲み物や本日マストアイテムの火を入手するのだとか。頭が悪めの奴らが3人も集まってしまったので、目的の販売コーナーに辿り着くまで店内を5周したり、各々のタイミングで喋りたいことを喋り笑い、相当騒がしく会計までを終え店内を後にした。気付けば右手にはストロング缶。どうしようもないが、身体で払うというつまらない約束をしてまた車に乗り込んだ。友人の中でも不評の車内DJを自分が担っていいか尋ねると、いいよ。と一言告げ、アクセルを踏む運転手。ライトが付いていない。こちらは喋りながらだと選曲ができない。シングルタスクってやつだ。助手席の天才は、もはや何の話で笑っているのかすら分からなかった。病気だ。先が思いやられる。デスドライブと言って笑っていたから「でも、本当に死んじゃっても何も問題ない」と懲りない発言をした。「そっか、じゃ安心だね」と、運転手は気の張った声をこちらによこす。ごめん、と思いきや数分後。当たり前のように片手ハンドルで山道を降り、足を組みながら右足のみでペダル踏んでいた。それここ以外ではやめた方がいいよマジで、と言ってしまったのはマジでやめた方がいいからである。「なはは無意識だ」馬鹿なのだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 葉山にある浜辺に辿り着くまで、随分と軽快に話をしていた。自分でも、ここまでハッキリとした口調で久方ぶりに再会を果たした友人の前で口が回るとは思っておらず、躁鬱時のハイの方でいられていることに感謝をする。「これ、そろそろ着くかも!」携帯を持っているだけのナビゲーターが声を上げた。マップを見せてもらう。拡大。伸縮。そこらへんの駐車場に停めよう。山道を曲がるたびにギャリギャリギャリ!と呟いていた運転手は、指示通りゆっくりとPへ進路を変えた。ムワッとした外の空気が、扉を開けた勢いでこちらの肩を少し押す。暑い。葉山の夜はまだまだ暑かった。大きく伸びをして、浜辺へ向かうが土地勘がないことも相まって、住宅街を歩いているだけでここには本当に海があるのか?という気持ちになってくる。ザザーン。少し向こうの方から、波の音が聞こえた気がした。小道を抜けると、いかにもラブホテル的な施設が見えたので「あそこ絶対にラブホテル」と言うと「屋上開放的すぎない?エッチするだけなのに?」とひとりは眉間に皺を寄せる。エッチするためだけの開放的空間、何が悪いというのだこのバカチンめ。「普通のメチャクチャ良いホテルっぽいよ。見て」と、もうひとりの後輩が驚くべき仕事の速さで文明機器を利用しホテルの内装をこちらに提示した。早く海を見ろよ。

 

「………」
「………ぅぉ~」
「海、こ〜〜〜わ」

 

 一寸先は闇、という言葉がまさに、な情景に3人揃ってビビり散らかしていた。ひとりが「葉山の海、暗!」と、叫んでいたがそれはお前の目が慣れていないだけで、どこの海であろうが夜は暗い。し、その内「目が慣れてきた」とか言い出すのだ。夜中の海を見て開口一番に「真っ暗」だの言うやつが、二言目にでかめの声で発するワードがそれだ。学生以来の、多少無理をして海に行く、というアグレッシブ行動にまだ動揺しつつも、このままではいくら経っても当初の目的に辿り着かないため、いそいそと購入したアイテムをバラしていくことにした。ありがとね、と言いながらふたりは手元をライトで照らす。二つも明かりいらねえだろ、と思いつつ、この状況下において全く関係のない話をし続ける彼女らの声の下、準備を進める。線香花火が二本しか入っていない旨を伝えると「いっそいれんな」と文句を垂れた。それもそうだ。が、火をつけるところまで整った。いざ出陣、持っていたライターがカチリと音を立て、引火。おおお、などと小さめな歓声を上げながら、続け続けと、もう一本を手に持ったその時。ザザーン。はえ?自分たちの陣地としていた場所が、足元が、波にさらわれた。

「うわッ」
「やばいやばい、濡れためっちゃ濡れた」
「待って待って携帯、携帯が荷物も」

 

 開始2分で全ての手持ち花火がおじゃんとなり、終了。俺たちの人生っていつもこうだよな、と言っても誰も笑っていなかったのが印象的でした、と、どこぞのレポートに書き込むような感想を。悠長にヘビ花火なんぞに火をつけている場合ではなかったのだ。幸いにも、打ち上げの方は無事だった。謎の笑いゾーンに没入しているふたりにカス残骸を移動してもらいつつ、そそくさとパリピロッポンの準備に取り掛かる。もはや、この花火がショボかろうが、案外綺麗だわねだろうが、突如として自分が立っているフィールドが海になったことの瞬間風速には勝てるわけがないので、それらを従順承知の上、パリピロッポン打ち上げに取り掛かる。因みに、パリピロッポンとはこいつに付けられた商品名であって、開発者は三徹とかしていたのだろう。死んだほうがいい。行くぜ、炎で何度か親指を焦がしながらも火をつけた打ち上げ花火。

ジュボッ

パンッ

パパパパパパ

パチンパチン

シュシュシュシュ

ジョワー

 なんか案外綺麗だわねだった。
 暫くしてから、三人で浜辺を後にした。


 その後は、まあなんか色々あった。本当に、まあなんか色々。マッチングアプリで出会った女と江ノ島でどんぱちやる前の出来事を再現VTRの如く説明し、いよいよ物語も大詰め、ここで仕掛ける決め台詞「パイ返しだーーーーッ!」と声を上げた瞬間、ゲリラ豪雨。限界まで空気を入れた風船が、予告なく破裂したような激雨。誰が引導するわけでもなく、本日二度目の叫び声を上げながら走り出す。「待って、これ氷じゃない!?」「おいおいおいおい黒猫通った」「トトロみたいだねえ」総じて意味がわからなくて怖かった。ここはどこぞのまぼろしか。なんか、みんな笑っていた。なんとなく、笑いが絶えなかった。思い出さなくても脳裏にへばりつくような出来事が、他にもたくさんあったのだけれど、脳みそがそろそろ正常に戻りそうだったため、少し休むことにする。ドラムを褒められると嬉しいこと、蕎麦が好きなこと、一時期通っていた銭湯、人との別れ際で久しぶりに振り返ってみたこと。全部を、全部を忘れた時にまた足元から透けていくかもしれない。その時はその時だ。今は眠ろう。起きたくなる時まで。この先、この中の誰かが先陣を切ってしまったら、今日この日をことを思い出すことは言うまでもない。だから何、という訳ではないのだが、神さまだって大目に見てくれる日があるのかもしれない。

 

「もしもまた死にたくなったら、絶対に今から死ぬって伝えて死んでね。誰にも何も言わないで居なくなろうとするのだけはやめて。許可、そう。いいよって言われてから、居なくなって。黙ったりしてそうしたら、怒るよ。」

 

 言わないよ。でも、わかった。

質素な農家みたいだね

「健康な血の色って、一目で分かるものですか?」

「えっと、これはまた心臓に戻っていく静脈血なので、結構黒いです。動脈血は、わりと真っ赤なんですよ」


私が馬鹿すぎて問いに対する答えを汲み取れていないのか、

相手が「何だこのキモ患者だるっ」と思い、いなすための適当返事をしただけなのかはわからないけど

とにかく、この日はンア?が多かった。ンア?が。


私だっけ?私が嫌がる相手を無理矢理に、飯食おうぜ!の一言で地獄時刻18時の渋谷に収集をかけたっけ?いいえ。


はぁふぅ、ラマーズ法?

え、何、もしかしてこいつ、生まれそう?

なあ、帰ろうよ。体調悪そうだし、え。大丈夫?そんなこと気にすんなって?とりあえず飯は一口も食えないけど、ビールだけ飲む?あ、ああ。そうですか。どうぞどうぞ。トマトでもどうぞ。塩でもつけてね。あ、つけない。そうですか。私?私は別でしこたま食いますから黙って椎茸の肉詰め食ってるとこみて。カツオとだだ茶豆も頼むよ。焼きそばか焼きうどんは食えないか。じゃあ、なんこつ炒め、も、やめとくか。このナスの揚げ浸しどのくらいの器で出てくるか聞いていい?あ、なに、これを食ったら帰ろう?おーわかったわかった。トマトも全部食べちゃうね。


「なんか、あれだね、このテーブルの上、質素な農家みたいになってる笑」


いいえ。


謝りなさい。私と農業を営むおじいとおばあに。山住み畑持ちの食卓で二人前の量のカツオのたたき出てこねえだろ。まだ漁師の夕飯と比喩するなら分かるがふざけるのはよして。自ら振った話題で自身が望んでいなかった回答を耳にあからさまにサゲ⤵︎するんじゃあない。いくら馴染みのある友人とて、充電3%で人と会おうとする自分にも非があるかもしれない。が、いいえ。血抜いてもらってる時から何かがおかしかったこの日は。


となれば、人は練り歩くしかなく、少し高さのあるサンダルが親指と小指をうま〜い具合に擦り付け、いた〜いと思いながらもザクザクと進む前足を思うに、終始ンア?で終わるこの日に焦りと苛つきを隠せないでいた。


遡ること2時間前、隣駅では

刃物を持った10代の女性に、何ら面識のない親子が刺されて倒れていたらしい。


そんなニュースも梅雨知らず、救急車のサイレンだけが耳に過ぎたのも後の話で、充電が切れたままの携帯をポケットにしまい、45分間、情報が飛び交い続ける電車に乗っていた。


ドアが閉まります。ご注意ください。

「やばいやばい閉まる!」

プシュー


後続にいたカップルは、先に乗ったカップルが車内の奥に進まなかったことで、急行電車には乗れなかった。キャキャキャキャ。彼女であろう女は困ったように笑い、彼氏であろう男は笑ったらいかんだろうという風にこめかみをこづきながら笑っている。閉まる寸前に聞こえた「まじかよ」という声が、ドアの隙間に挟まったままで居た堪れない。私は、こいつらマジで嫌いだな。知らんけど。と、思う。見ず知らずの他人に対して、よく湯沸かし器のように一瞬で嫌悪できるなとも、思う。


小麦色のギャルと、本体がどれだか分からない小麦色のサングラスが、立ったまま腕枕してる。ギャルはサングラスの腕の中寝てる。意味わかるかな?ベットの上で、腕枕して眠りにつく恋人たちいるじゃない。あれを電車の、5号車の弱冷房で、吊革につかまりながら、直立不動でやってる。すげえや。UFO(焼きそばの)アホみたいなショップバック引っ提げてるから、まあ、そうなのだろうと思ってはいたが、よくみたら二人とも肩にぎらつくバックを持っていた。サングラスだけじゃなかった。こういうのって普通、どちらか一人だけで済む話じゃない。双方なんだ。あら。UFO(焼きそばの)ショップバック、2個持ちは、なんかもう。最寄り駅に着く頃、携帯の充電を忘れ出掛けてしまったことを、ようやくしっかりと後悔する。


押すなよ〜押すな〜そのスイッチは押すなァ〜!あ〜!で、おしまいになるしはじまったりもする。

緑を超えた青い山並みが、視界に飛び込んでしまったら、気は遠く遠く、なる一方だ。